白隠、作品解説　＠照江寺

 

目次   ・愚字面壁達磨 ・悳 ・出山釈迦

 

【からはだふくらか】によって、全ての生命は、死ぬその時まで、快い身体で、愉しく、悦びにあふれた毎日を過ごします。 

わたしは、死ぬ瞬間まで成長し続け、全ての生命から感謝を受けて、豊かな暮らしをすることができます。

ありがとうございます。

 

大圓宝鑑国師・愚堂東寔(1577～1661)は、後水尾天皇から帰依を受けた禅僧

愚堂を敬愛していた白隠は、「愚」の文字絵としての達磨を描いている

 

 

＝徳

 

 

「寒雲、雪を籠めて、夕陽重し」

 

救いようがないほど、鈍重な光景

そこに釈迦が山を下りてきた

 

白隠が描く釈迦は、

悟りを開いた後に説法する姿ではない

やつれ果てた姿に、

自らの若き日の修行を重ね合わせていたのだろう

白隠の仏祖に対する思いは、

かなり屈折したものではなかったか

 

参考